デッキレシピ

《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》

《巨大なるカーリア》は自身の能力で高コストクリーチャーのコストを踏み倒しながら盤面を作る、マルドゥカラーのジェネラルです。

序盤は土地やアーティファクトでマナを伸ばし《巨大なるカーリア》の早期キャストを狙い、盤面に干渉していきます。妨害を受けて止まってしまった場合はリソースで勝負するプランに切り替えて戦っていきましょう..!

自身の能力に依存しがちなデッキタイプですが、こちらのレシピではあえて展開速度を落とした型で、《巨大なるカーリア》が除去されても継続的に戦える持久力を重視しています。

巨大なるカーリア

カード名 巨大なるカーリア
マナコスト ①赤白黒
タイプ 伝説のクリーチャー — 人間・クレリック
テキスト 飛行
巨大なるカーリアが対戦相手1人に攻撃するたび、あなたはあなたの手札にある天使クリーチャー・カード1枚かデーモン・クリーチャー・カード1枚かドラゴン・クリーチャー・カード1枚を、タップ状態で、その対戦相手を攻撃している状態で戦場に出してもよい。
P/T 2/2

デッキリスト

統率者(1)

《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》

クリーチャー(24)

《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》
《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
《レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder》
《嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies》
《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
《敵対工作員/Opposition Agent》
《波乱の悪魔/Mayhem Devil》
《語りの神、ビルギ/Birgi, God of Storytelling》
《血空の主君、ヴェラゴス/Varragoth, Bloodsky Sire》
《守護フェリダー/Felidar Guardian》
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》
《峰の恐怖/Terror of the Peaks》
《狂気の種父/Sire of Insanity》
《燃えルーンの悪魔/Burning-Rune Demon》
《エメリアの番人/Emeria Shepherd》
《ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon》
《忌むべき者の監視者/Overseer of the Damned》
《毅然たる大天使/Resolute Archangel》
《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
《希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope》
《血の取引者、ヴィリス/Vilis, Broker of Blood》
《穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded》
《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》

インスタント(13)

《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《紅蓮破/Pyroblast》
《流刑への道/Path to Exile》
《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery》
《四肢切断/Dismember》
《Fire Covenant》
《偏向はたき/Deflecting Swat》
《摩耗+損耗/Wear+Tear》
《致命的なはしゃぎ回り/Deadly Rollick》
《隠匿+探求/Hide+Seek》

ソーサリー(9)

《ギャンブル/Gamble》
《再活性/Reanimate》
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《Wheel of Fortune》
《ジェスカの意志/Jeska’s Will》
《セヴィンの再利用/Sevinne’s Reclamation》
《毒の濁流/Toxic Deluge》
《ハルマゲドン/Armageddon》
《最後の別れ/Final Parting》

エンチャント(7)

《動く死体/Animate Dead》
《死の国からの脱出/Underworld Breach》
《ネクロポーテンス/Necropotence》
《ネクロマンシー/Necromancy》
《息詰まる徴税/Smothering Tithe》
《騙し討ち/Sneak Attack》
《吹き荒れる潜在能力/Possibility Storm》

アーティファクト(15)

《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《金属モックス/Chrome Mox》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《オルゾフの印鑑/Orzhov Signet》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
《ラクドスの印鑑/Rakdos Signet》
《確信のタリスマン/Talisman of Conviction》
《聖列のタリスマン/Talisman of Hierarchy》
《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》
《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》
《ボーラスの城塞/Bolas’s Citadel》

土地(31)

《Badlands》
《Scrubland》
《Plateau》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《血の墓所/Blood Crypt》
《神無き祭殿/Godless Shrine》
《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
《特別観覧室/Luxury Suite》
《無声開拓地/Silent Clearing》
《灼陽大峡谷/Sunbaked Canyon》
《統率の塔/Command Tower》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
《反射池/Reflecting Pool》
《ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
《山賊の頭の間/Hall of the Bandit Lord》
《家路/Homeward Path》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《平地/Plains》×2
《沼/Swamp》

ハイシナジーカード

《血の取引者、ヴィリス》

ライフを直接リソースに変換出来る優良クリーチャー。裏目も少なく、ハンドアドバンテージを広げる事で勝ちへの選択肢が広がります。

《穢れた血、ラザケシュ》

ヴィリスと同様でサーチから多数のコンボにアクセスが可能で、妨害がなければそのまま勝ちに繋がります。コンボルートは多岐に亘るため後述します。

《毅然たる大天使》

ライフというリソースを回復してくれるクリーチャー。《ボーラスの城塞》《血の取引者、ヴィリス》《ネクロポーテンス》等、ライフを支払ってアドバンテージを稼ぐ動きをサポートします。《修復の天使》ではなく《守護フェリダー》を採用している理由でもあります。

《ボーラスの城塞》

マナコストを大幅に踏み倒せるエンドカード。
《師範の占い独楽》《霊気貯蔵気》と組み合わせるのが有名なコンボだが、独楽の部分は《ネクロポーテンス》や《破滅を囁くもの》でも代用可。
トップ操作部分が3枚あるため、見切り発車で走り切れることも多い。

《帝国の徴募兵》

《守護フェリダー》と《鏡割りのキキジキ》による相互サーチ、波止場の恐喝者によるマナ加速、ドラニスの判事による蓋など縁の下の力持ち。

コンボルート

《巨大なるカーリア》+《穢れた血、ラザケシュ》

ラザケシュを踏み倒して、カーリアを生贄に捧げてスタートするチェーンコンボ

前提条件:
波止場の恐喝者で宝物トークンが3つ以上生み出せる

《巨大なるカーリア》の攻撃時誘発で《穢れた血、ラザケシュ》を戦場に出す
《戦闘後メインフェイズ》に移行し《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で《巨大なるカーリア》を生贄に捧げて《波止場の恐喝者》をサーチ
《波止場の恐喝者》を戦場に出し《宝物・トークン》を生成
《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で《波止場の恐喝者》を生贄に捧げて《再活性》をサーチ
《再活性》で《波止場の恐喝者》を釣り上げて《宝物・トークン》を場に出す
《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で再度《波止場の恐喝者》を生贄に捧げて《レオニンの遺物囲い》をサーチして唱える
《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で《レオニンの遺物囲い》を生贄に捧げて《動く死体》をサーチ
《動く死体》を唱えて《レオニンの遺物囲い》を戦場に戻し、《レオニンの遺物囲い》の誘発能力で《動く死体》を追放し、ループを発生させる
《動く死体》の戦場を離れた際の誘発にスタックして、《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で《レオニンの遺物囲い》を生贄に捧げる事で、ループに割り込みながらライフの続く限りサーチが可能になる。その後《波乱の悪魔》+残りの手順で必要になるマナが揃うまでマナソースをサーチします(白黒赤3の計6マナが必要なので、暗黒の儀式や太陽の指輪などで不足を補う。《宝物・トークン》で余裕がある場合は不要です。
10 《動く死体》の対象を《波止場の恐喝者》に変更し、8で発生したループを止める
11 《波乱の悪魔》を戦場に出す
12 《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で《波止場の恐喝者》を生贄に捧げて《セヴィンの再利用》をサーチ。《波止場の恐喝者》が生贄に捧げられる事で《動く死体》が墓地に落ちる
13 《セヴィンの再利用》で《動く死体》を戦場に戻し、再度《レオニンの遺物囲い》のループを発生させて《波乱の悪魔》の誘発能力で無限ダメージ

ラザケシュと再活性で16点ぐらい払うのでライフは必要なものの、汎用カードだけでコンボが構成でき、全てセヴィンの再利用圏内のカードなので事前に使っていても影響がありません。《再活性》のみソーサリーですが、《動く死体》《ネクロマンシー》で代用可能です。

最終的に《レオニンの遺物囲い》のループを発生させて《穢れた血、ラザケシュ》のサーチでコンボパーツを揃える事が目標なので、手札の状況に寄り手順を大幅に省略する事も出来ます。

《レオニンの遺物囲い》+《動く死体》+《波乱の悪魔》

ループを発生させて、誘発能力を無限に誘発させたり、スタックでレオニンの遺物囲いを生贄に捧げてアドバンテージを得る事が出来ます

《動く死体》で墓地の《レオニンの遺物囲い》を戦場に戻す
《レオニンの遺物囲い》のETBが誘発し《動く死体》を追放
《動く死体》が追放された事により《レオニンの遺物囲い》が生贄に捧げられる
《レオニンの遺物囲い》が戦場を離れた事で、《動く死体》が戦場に戻る
1ー4を繰り返し、以下ループ
《波乱の悪魔》の誘発が無限に発生し、無限ダメージ

3の段階の生贄スタックで《レオニンの遺物囲い》を生贄に捧げる《穢れた血、ラザケシュ》のコンボも非常に強力です。

波乱の悪魔:峰の恐怖 で代用可

《鏡割りのキキジキ》+《守護フェリダー》

キキジキとフェリダーを交互にブリンクさせて無限トークン

《鏡割りのキキジキ》の起動能力で《守護フェリダー》を対象としてコピーを生成
《守護フェリダー》の誘発で《鏡割りのキキジキ》をブリンク
1-2を繰り返して無限トークン
1/4の無限速攻トークンでアタックして勝ち

応用として《帝国の徴募兵》で《守護フェリダー》をサーチし《守護フェリダー》で《帝国の徴募兵》をブリンクする事で《鏡割りのキキジキ》にアクセスし、パーツを一気に揃える事が出来ます。実質1枚コンボなので覚えておきましょう。

《ボーラスの城塞》+《師範の占い独楽》+《霊気貯蔵器》
《師範の占い独楽》を起動し1ドロー
《ボーラスの城塞》の効果で、ライブラリートップの《師範の占い独楽》を唱える。《霊気貯蔵器》の誘発でライフゲイン(キャスト回数x1点
1-2を繰り返してライブラリーが続く限りのライフを得る
《霊気貯蔵器》の起動能力で各対戦相手に50点ダメージを与えて勝利

《師範の占い独楽》はハイシナジーカード欄でも書いていますが、《ネクロポーテンス》《破滅を囁くもの》で代用可能です。どちらもデッキトップを操作する事が出来るため、デッキトップの土地を落としながら《ボーラスの城塞》を起動し続ける事が可能です。掘り進める中でコンボを揃えても良いですし、《霊気貯蔵器》に繋がった段階でほぼ勝ちです。

《ドラニスの判事》+《吹き荒れる潜在能力》

ドラニス判事の手札以外からのキャストを封じる能力と、吹き荒れる潜在能力の手札から唱えた呪文をライブラリを追放して追放領域から唱えさせる能力による完全ロック。

《希望の天使アヴァシン》+《ハルマゲドン》

対戦相手の土地を一方的に破壊するコンボ。
上述のコンボ群を成立させるまでの時間稼ぎになる為、勝ちに大きく近づきます。

《忌むべき者の監視者》+《峰の恐怖》

忌むべき者の監視者でクリーチャーを1体破壊しつつ、峰の恐怖で5点のダメージ。更に相手のトークンでないタフネス2以下のクリーチャーを全部除去した上で、その数のゾンビトークンを出せます。

《息詰まる徴税》+《Wheel of Fortune》

Wheel of Fortuneで引かせたカード分のマナを要求して、大量の《宝物・トークン》を生成します。マナがあれば始動出来るコンボも多いので、勝ちに大きく繋がります。

《再活性》+《血の取引者、ヴィリス》

血の取引者、ヴィリスを再活性で墓地から釣り上げると、再活性でライフを8点失って8ドロー出来ます。アドバンテージを大きく取れるので、手札の状況次第で積極的に狙っていきましょう。《最後の別れ》から2枚をサーチして動き出せることもポイントです。

総評

EDH初期から存在する有名なコンバットジェネラルですが、速度特化しても高速デッキに追いつけず、動きが派手な事から妨害される事も多いため、あえてリソースで勝負する中速型で構成しています。

《巨大なるカーリア》が場に残れば強いのはもちろん、《巨大なるカーリア》が通らない、場に残らない事を前提とした構築とする事で、中盤以降の厚みを増しています。

一般的なカーリアデッキに比べ初速は落ちますが、持久力を生かしてボードに干渉し、隙を見てコンボを通していく事を目指してプレイしていくと良いでしょう。

《巨大なるカーリア》の記事は《氷華氏》に監修頂きました。

氷華氏の記事はこちらから

最終更新:2021/01/17

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