《始祖ドラゴン》は統率者2017で登場したキーワード能力《威光》を持った統率者です。 《威光》を活用してテンポよくドラゴンを展開し、アドバンテージを取った後に《始祖ドラゴン》の誘発効果で強力なパーマネントを場に出して勝利を目指します。
サーチカードを多く採用しているため、展開に合わせたカードを選択して戦っていくことが重要になります。
ドラゴンという種族が好きな方はもちろんのこと、無限コンボは搭載した上で自分の個性を織り交ぜたいといった、強さと個性をバランスよく取り入れたい方にもオススメの統率者です。
《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》
カード名 | 始祖ドラゴン |
マナコスト | ④白青黒赤緑 |
タイプ | 伝説のクリーチャー — ドラゴン・アバター |
テキスト |
威光 ― 始祖ドラゴンが統率領域か戦場にあるかぎり、あなたが他のドラゴン(Dragon)呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。 |
P/T | 10/10 |
ハイシナジーカード
《ヘルカイトの狩猟者》
《威光》の軽減もあり、5マナで《始祖ドラゴン》を戦場に出すことが出来る、コンボの起点になるカードです。
《ヘルカイトの狩猟者》へアクセス出来るクリーチャーサーチやマナ加速などを活用して、早期着地を目指します。直接戦場に出すことが出来る《出産の殻》とも非常に相性がいいです。
《全知》
《始祖ドラゴン》で出せるパーマネントの中では最強クラスの1枚です。
非常にマナコストが重いカードですが《始祖ドラゴン》の誘発能力で直接戦場に出せる点がとても噛み合っています。
《魂の洞窟》
デッキの構成上ドラゴンを多く採用しているため、勝ち筋であるコンボを通すために有効です。
ドラゴンはマナコストが重いので《マナ吸収》などの標的にもなりやすく、打ち消されないというメリットは他のデッキに比べても非常に大きいです。
《龍王オジュタイ》
戦闘時の誘発能力で、効率良くコンボパーツや妨害札を持ってくることが出来ます。
ライフを詰めて相手の選択肢を奪いつつ自分の準備を進めることが出来る、攻守に優れた1枚です。
《龍王ドロモカ》
戦場に出してしまえば他のプレイヤーが呪文を使えなくなるので、コンボを通すために非常に有用です。
また、自分自身がカウンターされない効果を持っているので、このカード自体も安心して唱えることが出来ます。
本デッキは《出産の殻》などで《龍王ドロモカ》へのアクセスは容易なため、コンボを押し通しやすい構成となっています。
デッキリスト
統率者(1)
《始祖ドラゴン/The Ur-Dragon》
クリーチャー(20)
《ほくちの壁/Tinder Wall》
《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
《ドラゴンボーンの勇者/Dragonborn Champion》
《ガラゼス・プリズマリ/Galazeth Prismari》
《砂漠滅ぼし、イムリス/Iymrith, Desert Doom》
《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》
《多欲なドラゴン/Rapacious Dragon》
《黄金架のドラゴン/Goldspan Dragon》
《霜のモーリット/Moritte of the Frost》
《溜め込むドラゴン/Hoarding Dragon》
《峰の恐怖/Terror of the Peaks》
《シャドリクス・シルバークイル/Shadrix Silverquill》
《逆噴射のヘルカイト/Backdraft Hellkite》
《龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka》
《山背骨のドラゴン/Knollspine Dragon》
《ヘルカイトの狩猟者》
《年老いた骨齧り/Old Gnawbone》
《ティアマト/Tiamat》
《限りないもの、モロフォン/Morophon, the Boundless》
《帰ってきた刃の翼/Bladewing the Risen》
インスタント(18)
《有毒の蘇生/Noxious Revival》
《精神的つまづき/Mental Misstep》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《神秘の教示者/Mystical Tutor》
《俗世の教示者/Worldly Tutor》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《輪作/Crop Rotation》
《赤霊破/Red Elemental Blast》
《白鳥の歌/Swan Song》
《頑固な否認/Stubborn Denial》
《エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call》
《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》
《湖での水難/Drown in the Loch》
《サルカンの凱旋/Sarkhan's Triumph》
《激情の後見/Fierce Guardianship》
《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》
《刺のある研究/Stinging Study》
ソーサリー(10)
《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
《緊急時/Time of Need》
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《新生化/Neoform》
《牧歌的な教示者/Idyllic Tutor》
《不気味な教示者/Grim Tutor》
《異界の進化/Eldritch Evolution》
《方程式の求解/Solve the Equation》
《海門修復/Sea Gate Restoration》
エンチャント(8)
《花の絨毯/Carpet of Flowers》
《Mystic Remora》
《繁茂/Wild Growth》
《森の知恵/Sylvan Library》
《追い討ち/Aggravated Assault》
《リスティックの研究/Rhystic Study》
《よりよい品物/Greater Good》
《全知/Omniscience》
アーティファクト(12)
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《英雄たちの送り火/Pyre of Heroes》
《友なる石/Fellwar Stone》
《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
《グルールの印鑑/Gruul Signet》
《イゼットの印鑑/Izzet Signet》
《太陽の拳/Fist of Suns》
《出産の殻/Birthing Pod》
土地(31)
《Tundra》
《Underground Sea》
《Badlands》
《Taiga》
《Savannah》
《Scrubland》
《Volcanic Island》
《Bayou》
《Plateau》
《Tropical Island》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《統率の塔/Command Tower》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《真鍮の都/City of Brass》
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》
《風変わりな果樹園/Exotic Orchard》
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
《色あせた城塞/Tarnished Citadel》
《産業の塔/Spire of Industry》
《精霊龍の安息地/Haven of the Spirit Dragon》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
コンボルート
《ヘルカイトの狩猟者》+《全知》+《ティアマト》
コンボ解説:全知を使った定番ルート
1 | 《ヘルカイトの狩猟者》を戦場に出し、誘発能力で《始祖ドラゴン》を戦場に出す |
2 | 《始祖ドラゴン》で攻撃し、《全知》を戦場へ出す ※以降手札から唱える呪文は全て0マナ |
3 | 《ティアマト》を戦場に出し、誘発能力で以下のカードをサーチ ①《龍王ドロモカ》 ②《峰の恐怖》 ③《霜のモーリット》 ④《帰ってきた刃の翼》 ⑤《山背骨のドラゴン》 |
4 |
《龍王ドロモカ》を戦場に出し、以降の妨害を防ぎます 前述の《山背骨のドラゴン》は、ここを妨害されコンボも妨害を受けた場合の保険のためにサーチしています(始祖ドラゴンの攻撃がプレイヤーに通っている前提ですが、10枚~のドローが見込めます) |
5 | 《峰の恐怖》を戦場に出し、更に《霜のモーリット》を《ティアマト》として戦場に出し、状況起因処理で《ティアマト》のコピーになった《霜のモーリット》を墓地へ送る |
6 | 5の状況起因処理後に《峰の恐怖》と《ティアマト》コピーの効果をスタックに乗せて、解決。《峰の恐怖》のダメージは対戦相手に与え、《ティアマト》コピーで以下のカードをサーチ ①《黄金架のドラゴン》 ②《ガラゼズ・プリズマリ》 ③《多欲なドラゴン》 ④《年老いた骨齧り》 ⑤《限りないものモロフォン》 ※ここでのサーチはなんでも問題ありませんが、宝物系ドラゴンを持ってきておくと、4)と7)以降の処理が失敗した際に、後述する《追い討ち》コンボに繋ぎやすいです |
7 | 《帰ってきた刃の翼》を戦場に出し、《峰の恐怖》と《帰ってきた刃の翼》の効果をスタックに乗せて解決。《峰の恐怖》のダメージは対戦相手に与え、《帰ってきた刃の翼》で墓地の《霜のモーリット》を戦場に戻す。《霜のモーリット》は《帰ってきた刃の翼》のコピーとして戦場に出す |
8 | 《帰ってきた刃の翼》のコピーとなった《霜のモーリット》は状況起因処理で墓地へ送り、その後《峰の恐怖》と《帰ってきた刃の翼》コピーの効果をスタックに乗せて解決。以降《帰ってきた刃の翼》のコピーが《霜のモーリット》を蘇生し、ループすることで対戦相手に無限ダメージ |
《ヘルカイトの狩猟者》の誘発能力で戦場に出した《始祖ドラゴン》の攻撃でドローが入る点も優秀で、教示者などを使ってその先の《全知》や《ティアマト》を積み込み、コンボをスタートさせることが可能です。
また、統率者で採用される優秀な打消し呪文の多くはクリーチャー呪文を対象に取れないものが多く、初動の《全知》以外は全てクリーチャーでコンボを構成している点も、勝ち筋を押し通しやすい強みとなっています。
《限りないものモロフォン》+《太陽の拳》の組み合わせでもドラゴン限定の《全知》のように使うことでコンボに繋げることが可能です。
《ティアマト》
コンボ解説:ティアマト1枚からのコンボルート
1 |
《ティアマト》を戦場に出し、誘発能力で以下のカードをサーチします。 |
2 | ターンを終了し、次の自分のターンを待つ |
3 | 《ヘルカイトの狩猟者》を出し、誘発能力で《始祖ドラゴン》を戦場へ出す |
4 | 《ティアマト》&《始祖ドラゴン》で攻撃し、《始祖ドラゴン》の誘発能力で《年老いた骨齧り》を戦場に出す |
5 | 《ティアマト》《始祖ドラゴン》で17点ダメージを与え、《年老いた骨齧り》の誘発能力で《宝物トークン》を17個を生成 |
6 | 《黄金架のドラゴン》を戦場に出し、以降の《宝物トークン》から2倍のマナが出る状態になる |
7 | 《龍王ドロモカ》を戦場に出し、以降の妨害を防ぎます |
8 | 《霜のモーリット》を《ティアマト》として戦場に出し、状況起因処理で《ティアマト》のコピーになった《霜のモーリット》を墓地へ送る |
9 | 《ティアマト》コピーの誘発能力で以下のドラゴンをサーチ ①《峰の恐怖》 ②《帰ってきた刃の翼》 ③《山背骨のドラゴン》 |
10 | 《峰の恐怖》を戦場に出し、更に《帰ってきた刃の翼》を出す。《峰の恐怖》と《帰ってきた刃の翼》の効果をスタックに乗せて解決。《峰の恐怖》のダメージは対戦相手に与え、《帰ってきた刃の翼》で墓地の《霜のモーリット》を戦場に戻す。《霜のモーリット》は《帰ってきた刃の翼》のコピーとして戦場に出す |
11 | 《帰ってきた刃の翼》のコピーとなった《霜のモーリット》は状況起因処理で墓地へ送り、その後《峰の恐怖》と《帰ってきた刃の翼》コピーの効果をスタックに乗せて解決。以降《帰ってきた刃の翼》のコピーが《霜のモーリット》を蘇生し、ループすることで対戦相手に無限ダメージ *この時点でコンボに何かしらの妨害を受けた場合は残ったマナから《山背骨のドラゴン》を戦場に出すことでリソースの回収を狙います。序盤の《黄金架のドラゴン》を戦場に出す手順を踏んでいない場合はマナが厳しいです |
ターンを返してしまうデメリットはありますが、オープンリーチで相手にプレッシャーを与えつつ《黄金架のドラゴン》などを展開して手堅く戦っていくことも可能です。
手札1枚から勝ちにつながるカードを全てサーチ出来るので、消耗戦になった際には非常に強力ですが《Wheel of Fortune》などで主要パーツが墓地に落ちてしまう裏目もあります。
《ヘルカイトの狩猟者》+《年老いた骨齧り》+《追い討ち》
コンボ解説:追い討ちを利用した無限戦闘コンボ
1 | 《ヘルカイトの狩猟者》を戦場に出し、《始祖ドラゴン》を戦場に出す |
2 | 《始祖ドラゴン》で攻撃し、誘発能力で《年老いた骨齧り》を戦場に出す |
3 | 《始祖ドラゴン》で10点ダメージを与え、《年老いた骨齧り》の効果で宝物10個を生成 |
4 |
《追い討ち》を戦場に出し、効果を起動し無限戦闘 |
事前に《年老いた骨齧り》を戦場に出しておく、または十分な打点が出せる盤面が作ることが出来れば《年老いた骨齧り》+《追い討ち》で無限コンボに入ることが出来ます。
総評
《始祖ドラゴン》は、ドラゴンの戦闘力を活かしてゲームを動かしていくことが重要です。最近は《ドラゴンボーンの勇者》や《シャドリクス・シルバークイル》など、ライフを詰めつつドローが出来るドラゴンも増えており、コンボが失敗しても継続的に戦っていくことが出来ます。
しかし《敵対工作員》や《倦怠の宝珠》など苦手なカードもありますので、周りのデッキに合わせてハンドをキープすることや、妨害を事前にサーチしておくなど状況に合わせたプレイを心掛けましょう。
このように、ありとあらゆるドラゴンから構成される《始祖ドラゴン》は、正しく始祖という名に相応しい、全てのドラゴンを思いのままに使役することが出来る力強さがとても魅力的な統率者です。もしこの記事を読んで《始祖ドラゴン》の魅力に心惹かれた方は、ぜひ一度プレイしてドラゴンたちの個性を実際に体感してみて下さい!
◆監修
統率者コミュニティ:始祖ドラゴン学会
春兎氏 @HarutoMtg 龍語りの春兎氏の記事はこちら
さかもち氏 @sic_ultimat さかもち氏の記事はこちら
Zirilan氏 @Zirilan_claw Zirilan氏の記事はこちら
セツナ氏 @sei_RXR セツナ氏の記事はこちら
ともにゃん氏 @MTG_tomonyan ともにゃん氏のYOUTOBE
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最終更新:2021/10/16
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