《オリークの首領、エクスタス》は《魔技》で墓地のクリーチャーを回収出来るクリーチャーであり、裏面は無限マナから勝ちにいけるソーサリーを兼ね備えたマルドゥカラーの統率者です。
コンボのでの勝利に特化したデッキになりますので、序盤は盤面を展開しつつハンドアドバンテージを稼ぐ動きが重要になります。
場に残る事が出来ればアドバンテージを稼げるものの、統率者に依存せず展開出来るデッキであるため、除去等で妨害されたとしても粘り強く戦う事が出来ます。
裏面の《血の化身の目覚め》関してはマナコストが重く、今回の構築ではクリーチャーをあまり並べる型ではなくコスト軽減も難しいので、無限マナ達成後に無限キャストで勝ちにいく手段として運用しています。
オリークの首領、エクスタス
カード名 | オリークの首領、エクスタス |
マナコスト | ①白黒黒 |
タイプ | 伝説のクリーチャー — 人間・邪術師 |
テキスト | 二段攻撃 魔技 ― あなたがインスタントやソーサリーである呪文を唱えるかコピーするたび、あなたの墓地から伝説でないクリーチャー・カード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。 |
P/T | 2/4 |
血の化身の目覚め
カード名 | 血の化身の目覚め |
マナコスト | ⑥黒赤 |
タイプ | ソーサリー |
テキスト | この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたは望む枚数のクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。この呪文を唱えるためのコストは、これにより生け贄に捧げたクリーチャー1体につき(2)少なくなる。 各対戦相手はそれぞれクリーチャー1体を生け贄に捧げる。速攻と「このクリーチャーが攻撃するたび、これは各対戦相手にそれぞれ3点のダメージを与える。」を持つ黒赤の3/6のアバター・クリーチャー・トークン1体を生成する。 |
デッキリスト
統率者(1)
《オリークの首領、エクスタス/Extus, Oriq Overlord》
クリーチャー(25)
《セラの高位僧/Serra Ascendant》
《臓物の予見者/Viscera Seer》
《傲慢な新生子/Insolent Neonate》
《ドラニスの判事/Drannith Magistrate》
《レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder》
《炎巻物の祝賀者/Flamescroll Celebrant》
《徴税人/Tithe Taker》
《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher》
《波止場の恐喝者/Dockside Extortionist》
《イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos》
《護衛募集員/Recruiter of the Guard》
《帝国の徴募兵/Imperial Recruiter》
《敵対工作員/Opposition Agent》
《二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage》
《波乱の悪魔/Mayhem Devil》
《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》
《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》
《宮殿の看守/Palace Jailer》
《叫び大口/Shriekmaw》
《通りの悪霊/Street Wraith》
《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》
《遺跡の天使/Angel of the Ruins》
《血の取引者、ヴィリス/Vilis, Broker of Blood》
《穢れた血、ラザケシュ/Razaketh, the Foulblooded》
《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
インスタント(16)
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《弱者選別/Culling the Weak》
《紅蓮破/Pyroblast》
《赤霊破/Red Elemental Blast》
《沈黙/Silence》
《納墓/Entomb》
《村の儀式/Village Rites》
《ティボルトの計略/Tibalt's Trickery》
《削剥/Abrade》
《コジレックの帰還/Kozilek's Return》
《偏向はたき/Deflecting Swat》
《殺し/Snuff Out》
《致命的なはしゃぎ回り/Deadly Rollick》
《摩耗+損耗/Wear+Tear》
ソーサリー(13)
《ギャンブル/Gamble》
《再活性/Reanimate》
《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
《悪魔の意図/Diabolic Intent》
《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
《双つ身の炎/Twinflame》
《夜の囁き/Night’s Whisper》
《Wheel of Fortune》
《ジェスカの意志/Jeska’s Will》
《セヴィンの再利用/Sevinne’s Reclamation》
《毒の濁流/Toxic Deluge》
《具現の技/Incarnation Technique》
エンチャント(4)
《Dance of the Dead》
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》
《死の国からの脱出/Underworld Breach》
《動く死体/Animate Dead》
アーティファクト(10)
《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《確信のタリスマン/Talisman of Conviction》
《願い爪のタリスマン/Wishclaw Talisman》
《聖列のタリスマン/Talisman of Hierarchy》
《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》
《友なる石/Fellwar Stone》
《秘儀の印鑑/Arcane Signet》
土地(30)
《Badlands》
《Scrubland》
《Plateau》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《血の墓所/Blood Crypt》
《神無き祭殿/Godless Shrine》
《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
《特別観覧室/Luxury Suite》
《勝者の大霊堂/Vault of Champions》
《無声開拓地/Silent Clearing》
《灼陽大峡谷/Sunbaked Canyon》
《統率の塔/Command Tower》
《魂の洞窟/Cavern of Souls》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《真鍮の都/City of Brass》
《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
《ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《平地/Plains》
《山/Mountain》
《沼/Swamp》
ハイシナジーカード
《通りの悪霊》
2点のライフを支払って手札から捨てる事でドローを誘発させる《サイクリング》を持ったクリーチャーです。《オリークの首領、エクスタス》の《魔技》が誘発する度に墓地から回収して《サイクリング》出来るため、非常に相性が良いです。戦場に出す事は基本的にありません。
《炎巻物の祝賀者》
裏面が《沈黙》と同等の効果を持ったクリーチャーです。前述の《通りの悪霊》と同様《オリークの首領、エクスタス》で回収出来る他、《帝国の徴募兵》や《護衛募集員》でサーチ出来る点も非常に優秀です。
《納墓》
状況に応じて様々なカードを墓地に送る事が出来る優秀な1枚。《再活性》と組み合わせる早仕掛けが強力なのはもちろん、《オリークの首領、エクスタス》で回収するクリーチャーを持ってくる事も出来ます。
《魂の洞窟》
多くのクリーチャーが《人間》で構成されているため、クリーチャータイプ:人間を指定する事でコンボを通し易くなります。《堂々たる撤廃者》《イーオスのレインジャー長》といった、対戦相手の干渉を遮断するカードを押し通す動きは非常に強力です。
コンボルート
《穢れた血、ラザケシュ》+クリーチャー2体
《穢れた血、ラザケシュ》の着地から0マナで完走出来るコンボルートです。
1 | 《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で《クリーチャー:A》を生贄に捧げて《ライオンの瞳のダイアモンド》をサーチ |
2 | 《ライオンの瞳のダイアモンド》を戦場に出して起動。《黒黒黒》を生成 |
3 | 《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で《クリーチャー:B》を生贄に捧げて《夢の巣のルールス》をサーチ |
4 | 《夢の巣のルールス》を戦場に出し、自身の効果で墓地の《ライオンの瞳のダイアモンド》を戦場に出して起動。黒3マナを生成 |
5 | 《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で《夢の巣のルールス》を生贄に捧げて《再活性》をサーチ |
6 | 《再活性》で墓地の《夢の巣のルールス》を戦場に戻し、自身の効果で墓地の《ライオンの瞳のダイアモンド》を戦場に出して起動。黒3マナを生成 |
7 | 《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で《夢の巣のルールス》を生贄に捧げて《動く死体》をサーチ |
8 | 《動く死体》で墓地の《夢の巣のルールス》を戦場に戻し、自身の効果で墓地の《ライオンの瞳のダイアモンド》を戦場に出して起動。白3マナを生成(浮きマナが黒3白3になる |
9 | 《穢れた血、ラザケシュ》の起動能力で《夢の巣のルールス》を生贄に捧げて《オーリオックの廃品回収者》をサーチ |
10 | 《オーリオックの廃品回収者》を戦場に出し、自身の効果で墓地の《ライオンの瞳のダイアモンド》を手札に戻す |
11 | 《ライオンの瞳のダイアモンド》を戦場に出して起動してマナを生成。そのマナで《オーリオックの廃品回収者》を起動し、無限に《ライオンの瞳のダイアモンド》を使い回して無限マナ(白マナを無限を出してから黒・赤マナを無限に生成 |
12 | 《オリークの首領、エクスタス》の裏面である《血の化身の目覚め》を無限に唱えて、3/6のアバタートークンを無限体生成し、戦闘時の誘発ダメージで勝利 |
《穢れた血、ラザケシュ》+生贄対象の2体のクリーチャーが居れば0マナで完走出来る点が強みです。クリーチャー1体+2マナがあれば《徴税人》のサーチからスタートする事でサーチ回数を稼いでスタートする事も出来ます。
基本のルートとして書き出していますので、浮きマナがある場合は一部省略する事も可能です。また、パーツの一部が墓地に落ちている場合も《セヴィンの再利用》等で釣り上げる事でコンボが繋がったりするので、状況に合わせて組み立てていきましょう。
《世界喰らいのドラゴン》+《動く死体》
《世界喰らいのドラゴン》+《動く死体》で自身のパーマネントを全てブリンクして無限マナ
1 | 《動く死体》で墓地の《世界喰らいのドラゴン》を戦場に戻す |
2 | 《世界喰らいのドラゴン》の誘発型能力で《動く死体》を含めた、《世界喰らいのドラゴン》以外の自分のコントロールしているパーマネントを追放する |
3 | 《動く死体》が戦場を離れたことにより、《世界喰らいのドラゴン》が生け贄に捧げられ墓地に落ちる |
4 | 《世界喰らいのドラゴン》が戦場を離れたときの誘発型能力によって、《動く死体》が戦場に戻る。《動く死体》で墓地の《世界喰らいのドラゴン》を戦場に戻し、以下ループ。ループ中に土地からマナを出して無限マナ |
通称:ワールドゴージャーと呼ばれる、無限マナの達成は非常に簡単なコンボですが《動く死体》の対象が他に無いとループが止まらなくなる点と、《世界喰らいのドラゴン》が戦場に出た際の誘発スタックで除去されてしまうと、自分の盤面が更地になってしまうという欠点があります。
その後の展開が非常に苦しくなってしまうため、出来る限り《沈黙》等で干渉を遮断してから仕掛けるのが良いでしょう。
《レオニンの遺物囲い》+《動く死体》+《波乱の悪魔》
ループを発生させて、誘発能力を無限に誘発させたり、スタックでレオニンの遺物囲いを生贄に捧げてアドバンテージを得る事が出来ます。
1 | 《動く死体》で墓地の《レオニンの遺物囲い》を戦場に戻す |
2 | 《レオニンの遺物囲い》のETBが誘発し《動く死体》を追放 |
3 | 《動く死体》が追放された事により《レオニンの遺物囲い》が生贄に捧げられる |
4 | 《レオニンの遺物囲い》が戦場を離れた事で《動く死体》が戦場に戻る |
5 | 1ー4を繰り返し、以下ループ |
6 | 《波乱の悪魔》の誘発が無限に発生し、無限ダメージ |
《動く死体》は《Dance of the Dead》で、《波乱の悪魔》は《ゴブリンの砲撃》で代用可能です。《ゴブリンの砲撃》の場合は誘発能力ではないので、3の《レオニンの遺物囲い》が《動く死体》の効果で生贄に捧げられる誘発スタックで《ゴブリンの砲撃》で生贄に捧げる必要があります。
また、こちらのコンボは《願い爪のタリスマン》とクリーチャーを墓地に送る手段があれば始動出来るため、以下のルートも覚えておくと良いです。
1 | 《願い爪のタリスマン》を戦場に出して起動し《レオニンの遺物囲い》をサーチ |
2 | 《レオニンの遺物囲い》を戦場に出し、《願い爪のタリスマン》を追放 |
3 | 《レオニンの遺物囲い》を何かしらの手段で墓地に送り、《願い爪のタリスマン》が自身のコントロール下で戦場に戻る |
4 | 《願い爪のタリスマン》を起動し、《動く死体》をサーチ |
5 | 前述の1に戻り、手順を進めます |
白黒の割と定番なコンボですが、《動く死体》の対象を他に変えられないとループが止められない点に注意です。一つ前のコンボの流れで解説していますが、3の段階の生贄スタックで《レオニンの遺物囲い》を生贄に捧げてライフの続く限りサーチする《穢れた血、ラザケシュ》のコンボも非常に強力です。
《二重詠唱の魔道士》+《双つ身の炎》
《双つ身の炎》を《二重詠唱の魔道士》でコピーして無限トークン。但し、戦場に自分のコントロール下で他にクリーチャーが1体出ている必要があります。
1 | 戦場のクリーチャーを対象に《双つ身の炎》を唱える |
2 | 1が解決される前に、スタックで《二重詠唱の魔道士》を唱える |
3 | 《二重詠唱の魔道士》を解決し、戦場に出た際の誘発型能力で《双つ身の炎》をコピー |
4 | コピーされた《双つ身の炎》の対象として、3で戦場に出た《二重詠唱の魔道士》を選ぶ |
5 | 《二重詠唱の魔道士》のコピーのトークンが戦場に出るため、3-5をループさせて無限トークン トークンは全て速攻を持っているため、そのまま無限体のトークンで戦闘してもいいですし、《波乱の悪魔》や《ゴブリンの砲撃》でダメージに変換してもOKです。 |
《再活性》+《血の取引者、ヴィリス》
血の取引者、ヴィリスを再活性で墓地から釣り上げると、再活性でライフを8点失って8ドロー出来ます。アドバンテージを大きく取れるので、手札の状況次第で積極的に狙っていきましょう。
総評
赤白黒の3色で構成された《オリークの首領、エクスタス》は、昨今の強化もあり非常に強力なカード達に支えられています。《波止場の恐喝者》や《死の国からの脱出》等、一気にゲームを覆せるカードを多く採用しているため、不利な状況下でも隙をついて勝ちに繋ぐ事が出来るのが強みです。
《約束された終末、エムラクール》も一見シナジーの無いカードに見えますが、中長期戦後のアドバンテージを覆すための一枚として採用しています。上手く運用出来るまでには多くの経験が必要になるカードなので、使いにくいと感じた場合は他のカードに差し替えても良いです。新カードの《さまようアルカイック》等もお勧めです。
cEDH環境のマルドゥの定番は、突き詰められた《巨大なるカーリア》である事が多いですが、《オリークの首領、エクスタス》にもそのスペックが十分にあると感じています。まだまだ研究余地のあるデッキではありますが、一旦形になったという事でご紹介させて頂きました。
ストリクスヘイヴン:魔法学校、統率者2021の新カードである《炎巻物の祝賀者》や《遺跡の天使》も非常に相性の良い強力なカードですので、興味のある方はぜひプレイしてみて下さい。
最終更新:2021/04/27
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